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時たまラクガキとテキストを綴ってる腐った日記です。此方で頂いたコメントのお返事は、PCサイトのお返事と共通させて頂いています。お手数ですがリンクからご移動下さい。

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ちびっ子クラウド奮闘記。5

クラウドに助けてもらい、意識を取り戻してから二日が経過していた。クラウドから回復魔法をかけてもらいながら、ザックス達は全快とはいかないまでも歩けるほどに回復していた。
クラウドはこの年齢で魔法に関して熟知していた。だが、知識としてではなく、感覚としてだろう。獣に近いと言って良いかもしれない。そんな事をカンセルが考察していた。
事実をクラウドに確かめようにも、どう説明していいかわからないらしく、無言の返事しか得られなかったからだ。
自然と学んだのかわからないが、最初の様な最大魔法をかけるような事はしなかった。ザックス達が食事を取って体力を回復しつつ、体調をみながら回復魔法をかけてくれたのだ。

オーディーンの存在は常にクラウドの横にあった。それだけで相当な魔力を消費するはずなのに、それが当たり前だといわんばかりに召還獣は存在している。
だが畏怖を覚える筈の存在は、今や有難い程の護衛だった。恐らく、クラウドのあの魔力ならば、ドラゴンを屠る事はたやすいと思われる。
クラウドは定期的にニブル山に登っては、オーディーンと共にモンスターを駆除しているらしい。駆除する範囲は村に隣接している付近だけだったが、オーディーンの存在一つで村は守られていると考えて間違いない。


本部は緊急離脱を了承してくれたが、それには自分達の離脱の理由も報告しなければならなかった。
しかし、ドラゴンがいるからと村人達に伝える事はできない。無益な混乱を生じさせる事は避けたいというのが正直な所だ。
第一の理由は避難場所が無い。ここは近くに隣接した村すらないニブルヘイムだ。一番近くの避難場所として候補が挙がるのはコスモキャニオンであるが、神羅とは正直言って仲が良くない。
自分達が率先して避難指示ができないのはもどかしいが、ひょんなことでコスモキャニオンとの戦闘が起きる可能性がある。ドラゴンどころではなくなるのだ。

更に別の場所として候補が上がるのは、現在神羅の宇宙開発部が担当しているロケット発射に向けた施設がある、中称ロケット村という所だ。しかし、そこへ行くにはドラゴンがいた場所を抜けなければならなかった。
現時点で自分達が取れる行動は限られている。村人達に報告するのは本部からの応援が到着してから、状況を見てということになるだろう。

幸いなことにドラゴンは抱卵中だ。ということはその場から暫く動かないということだ。だが、自分達がドラゴンと接触する前にも人間との接触があったというが、クラウドに聞けば二ヶ月前の事だった。
人間と接触したドラゴンが村に下りてくる可能性は、この期間に十分あった。それが無かったということは恐らくオーディーンの存在をドラゴンも察知しているに違いない。

ドラゴンの抱卵期間は種族にもよるが、おおよそ三ヶ月から半年程だ。下手をすると孵化が近い可能性がある。その事だけが気がかりだった。
この状況下を考えれば、クラウドはドラゴンの孵化を見守っているのは明白だ。そこに自分達が現れた。

クラウドの存在は会社に伝えてある。それが元々の任務だ。直ぐ様タークスが来るだろう。
だが、クラウドが見守っているドラゴンの存在はどうなるだろうか?
タークスが来るまでに孵化が間に合えばいい。だが、間に合わず、クラウドが神羅へ行くのを渋れば、もしかしたらドラゴンに関しても何か手を打たれてしまうかもしれない。
クラウドの存在を神羅が見逃すはずは無い。それだけに、先の事がわかってしまってザックスは何とも言えない気分になった。


本部との連絡を終えたザックスは、仲間に報告するためにクラウドの家に入ろうとした。しかしそこで、こちらの様子を伺っている村人達を見つけた。
ザックス達がニブル山に登る前に、さっさと用事を済ませて帰れと忠告してきた村長もその中にいた。
接触はしてこないものの、ザックス達が村に逗留している事に気付いたらしく、ヒソヒソと囁き合っている。
村人にドラゴンの事は悟られないようにと、ザックスは村人達に笑顔を向けて声をかけた。


「おう、なんか用か?」

「……あんた、まだいたのか」

「あー、すまねえ。一時離脱したんだ。ニブル山のモンスター強ぇなー。あ、でも直ぐ応援呼んだから心配要らないぜ!」

「応援だと? あんたらまだ用事があるとでもいうのか」

「悪いな。応援といっても俺達の迎えだから気にしないでくれ。それなりにニブル山のモンスターは倒したけど、一応もう一回だけ巡回だけする予定。それ終わったら帰るよ」


村人達はザックスの返答を聞いて少し迷ったらしいが、ニブルヘイムは元々定期的にニブル山の巡回がある。理由はニブル山の頂上に魔晄炉があるからだ。
ザックスの返事を聞いて、渋々納得するだろうとは思っていたのだが、予想外に村人達はザックスを睨んでその場から動こうとしない。
他に何かあるのかと、言わずにもザックスは首を傾げて催促する。すると、それに気付いたのか、以前村長だと名乗った男が口を開いた。


「あんた、なぜその家にいる」

「まあ、色々あってクラウドに世話になってる」

「な、なんだと?」

「なぁ、ちょっと聞いていいか? クラウドの両親って……」

「……死んだ」

「そっか……」


村長の返事を聞いて、予想通りだったとザックスは頭を掻いた。そしてそこで気付く。
両親が死んでいるということは、クラウドは現在一人だということだ。
そしてここ二日、丸々世話になって気付いたのは、この家には誰も近寄らないということ。
気付いた途端、ザックスは嫌悪が外に滲み出てしまった。己で気付いたがもう遅い。その表情のまま、村長達を睨みつけた。


「あんたら、まさか……」

「迎えとやらが来たらさっさと帰ってくれ。この村には村なりのやり方があるんだ」

「………」


確かにそうだが、クラウドは8歳のまだまだ子供だ。
それを一人にさせている村のやり方とはどんなやり方だろうか。自分の故郷はここよりもっと過疎した場所だが、子供の世話やお年寄りの用事などは村に住んでいるみんなで団結してやっていた。
こんな小さな村で疎外されているという状況は一体どういうことなのだろうか。

村人達は言いたい事だけ言って帰っていった。




部屋に入ってきたザックスを見て、カンセルがその空気の違いに気付いて声をかけた。


「どうしたんだ? 本部から何か言われたか?」

「あー、いや。そっちは大丈夫。迎え来るって」

「そうか。ならどうしたんだ? 様子がおかしいぞ」

「………なあ、クラウドどこいった?」

「クラウドは用事があるって外に行ったけど……?」

「……さっき、村長達がいてさ。少しクラウドの事を聞いたんだ」

「ああ。そういうことか」

「カンセル気付いてる?」

「薄々とはな。明らかにおかしいだろう。この状況は」


親のいない子供。その子供は膨大な魔力の持ち主で、伝説の召還獣を操っている。
モンスターの様な召還獣を自由に操る子供が傍にいたら、普通の人間ならば気は休まるどころではないだろう。
しかし、子供では食事はどうすることもできない。だが、それだけは別の大人が用意しているようにも思える。恐らく食べ物は渡すが、干渉はするなと村人達に言われている可能性が大きい。
子供に召還獣を暴れさせないようにするためにも思える。


「あれだけの能力じゃ、こんな村だと忌避されていない方がおかしいかもしれないな」

「………」


眉間に皺を寄せて、行き場の無い怒りを殺しているザックスの携帯が、その場の空気を変えるかのように鳴った。
携帯を手にし、画面を見ていたザックスの目が次第に見開かれる。


「……なんかあったのか?」

「やっべぇ……どうしよ……」

「ザックス?」

「セフィロスが来る」

「……は?」

「ドラゴン、殺される」


携帯に記載されていたのは、救助応援として遣されたセフィロスとアンジールの名前だった。
そして、その二人の任務内容がドラゴンの討伐だったのだ。

ドラゴンの孵化を見守っているクラウドの悲しむ顔が、ザックスの脳裏に過ぎった。








シリアスな展開ですみません…。
次でようやく因縁の二人の出会いがあります。笑
あー早く書きたい。ですがちょっとプロット練り練りしてます。
短い話の予定だったんですけど、気付くとあれもこれもってってなって長くなってしまう癖どうにかしたいです。でも書いてて楽しい……。
はやくみんなに愛されて甘やかされるちびクラウドが書きたいです。


そういえば先月の病み上がり直後に、仕事の帰り道に雨に降られ、見事に風邪を引きました。(馬鹿すぎる…)
喉風邪だったみたいで、どうも喉の調子がいまいち戻らないんですが、声を枯らしたまま仕事に行ったら、皆さんから「オネェになったの!?」と言われ……笑。
つかオネェって……それは前提として男じゃねーとあかんくないですか。ちょっと酷くないですか。笑

更に寝込んでる時に、ゲームアプリのぷよクエに手を出したんですが、ギルド登録ってのがありまして(一人で遊ぶクエストとは違って別のユーザーと協力プレイするみたいなやつ)一人でやろうとギルドを作って誰も認証しないでいたんです。
そしたらそこに他の人からギルドに入りたいですってコメントを貰いまして。
まあ、別にいいかと承認したんですが、いちいち承認もめんどくさいなって自動承認にして一眠りして起きたら、なんとギルドの定員人数(ギルドレベルで応募人数が決まる)全て埋まってました。

………何事? と目が点になりました……。


ギルドの募集内容なんて、初期設定のままで何も書いて無いような明らかに放置ギルドですよ。
みんな、うちのギルド来るなんて物好きやね……笑。

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ちびっ子クラウド奮闘記。4

ミッドガル中枢にある、神羅ビル49階にあるブリーフィングルームに呼び出された1stソルジャーのセフィロスとアンジールは、ラザード統括から発せられた言葉に耳を疑った。

「ニブルヘイムへ向かったソルジャー2ndからミッション離脱の緊急連絡が入った」

「ニブルヘイムだと!?」

「……お前の子犬か?」

ニブルヘイムにはアンジールの弟子であるザックスを中心とした2ndソルジャー四名が向かっていた筈だ。この四名はアンジール部隊の者達である。
ニブルヘイムには世界屈指の凶悪モンスターがいることで有名だ。そこでの任務での緊急離脱という事は、状況的にかなりヤバイという事であった。

「ザックスたちは無事なのか?」

「四名ともに無事を確認しているが、全員瀕死だそうだ。急遽スキッフで救助に向かうことになっている」

四人が生きているという言葉に、アンジールは全身の力が抜けていくように深いため息を溢した。
しかし、それだけではここにセフィロスがいることの説明がつかない。アンジールの弟子の事ならば、アンジールだけで十分だからだ。

「俺がここにいる理由は?」

「察しが良くて助かるよ、セフィロス。ニブルヘイム魔晄炉近くでドラゴンと遭遇。ドラゴンは繁殖期間中らしい。卵の存在が確認されている。人里近いこともあり、君達二人、排除にニブルヘイムへ向かって欲しい。そして科学部門がドラゴンの卵をサンプルとして持ち帰ってくるようにと」

「……待って欲しい。ザックスは子供の捜索が任務だったはずだが」

「そのことだが……」

ラザードが説明する間もなく、後ろからソルジャーではない声がする。

「その子供に関しての詮索は結構だ」

現れたのはタークスのツォンとシスネだった。タークスがここに来ることなど無に等しい。どういう事態なのかとアンジールはラザードを見て説明を求めた。

「ザックスのお陰で子供の存在が確認できた。彼らはそれで任務達成している」

「ドラゴンの存在は」

「我々タークスが子供を捜す前に、ソルジャーにニブルヘイムのモンスターを少し掃除してもらいたかったのだ。ドラゴンが居たのは想定外だった」

不慮の事故だ、と言われているのが分かる。だが、ソルジャーたるもの、任務に向かえば不慮の事故など当たり前だ。仕方ないといわれてしまえば仕方ない。だが、アンジールはこみ上げる怒りを押さえ込み、ラザードに向き合った。

「任務の件、了解する」

「ああ、俺もだな。了解する」

「セフィロス、アンジール。0200にヘリポートへ。ジュノンへ向かい、そこから船に乗り継いでくれ」

「わかった」

ああ、それから、とラザードが続ける。

「今回の任務にザックス達の救助に一般兵と救助班が同行する。それと、タークスも」

「……子供とやらか」

タークスは世界各地から、ソルジャーのスカウトを行っている。それに見合った子供ということだろうか。

「場合によっては、君達の力が必要になるかもしれない。その時はタークスの指示に従って欲しい」

「……どういうことだ」

「子供の抵抗が激しかったら、君達の力が必要になるということだ」

「”子供”だと聞いたが?」

「その子供のそばで、召還獣”オーディーン”が確認されている。ザックスいわく、この子供が召還しているとのことだ」

「なんだと?」

ソルジャー二人は、己の耳を疑ってしまった。だとすると、相当稀有な存在がニブルヘイムにいることになる。
タークスが出てくるというのも頷けるものだった。

「ザックスがこの子と友達になるんだと息巻いているが、アンジールからターゲットと必要以上に関わるなと忠告しておいてもらえるかい?」

ラザードがにっこり笑いながら放った言葉に、アンジールはあの馬鹿者……と頭を抱えていた。
だがその様子は、最初に比べて、とても安堵していた様子だった。
相変わらずのザックスの様子に、瀕死と聞いていたが無駄な心配だったかもしれないと苦笑する。

だが、瀕死の状態で生きてはいても、満足な治療が行われなければその命は危ない。
任務を請け負ったソルジャー二人とタークスは、急いでヘリポートへと向かった。








逆行の方の校正が帰ってくる前に……と打ち込んでいたので、予定とは違って先にこっちが出ることに。すみません…汗

字数の関係で、此方のブログで何回か上げたら、まとめてピクシブの方へ上げると思います。
なので、ブログの方とピクシブの方では巻数が違いますが、ご了承頂けたら幸いです。

ところで公式で無印召還獣だと「オーディーン」表記なのに、CCだと「オーディン」だから困ってます。流石にこの辺は統一して欲しい(笑)

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ちびっ子クラウド奮闘記。3

どさり、とオーディーンは片手に抱えていた四人分の荷物をベッドの脇に置く。

騎士のその体格は、大人三人分くらいありそうな程の大きさだった。兜の角が、既に天井に着きそうだ。こんなに身近でレアもレアなオーディーンを見ることなんて、縁があろうと正直見たくないだろう。
オーディーンの攻撃は一撃死だ。敵として、その姿を見た者は確実に次の瞬間には殺されている。
2ndの魔法力じゃ召還できるかも分からない。いや、その前に存在は認知されていても、オーディーンはあまりのレアぶりにおとぎ話化していたくらいなのだ。

ソルジャー四人は固まったままだが、その中でもザックスだけは、意識を失う前にも一度目にしていたので直ぐに持ち直した。
だが、どうしてもその騎士の存在に畏怖を覚えるのは仕方がない。


「あー……。ご家族の方、ですかね……?」


ただ流石と言うか、場違いな台詞を放つのだけは忘れなかった。


ザックスの言葉にオーディーンはちらりとその視線をこちらに向ける。
流石に目が合うとなると、硬直して全身に冷や汗をかき、口すら開けなくなった。
しかし、とたとたと走ってきたクラウドの存在が、オーディーンとソルジャー達の間にあった空気を変える。


「……ありがと」


荷物を運んだオーディーンを足元から見上げ、クラウドがお礼を言う。するとどうだろうか。
オーディーンはクラウドの頭をくしゃりとかき混ぜ撫でている。
そうして見ていると、ただの大きなお父さんとその子供だ。
ザックスはやはり、クラウドがオーディーンを召還しているのだろうと確信に近い勘が働いていた。


「あー……、クラウド、これ、召還獣だよな?」

「……しょうかん、じゅー?」


ザックスの投げかけた言葉にクラウドはきょとんとし、こてんと首を傾げた。
その様子に、ザックスは嫌な予感がした。


「マテリア、持ってないのか?」

「まてりあ……」


クラウドはオーディーンを召還獣として認識していないのかもしれない。いや、認識というより知識すら持ち合わせていない可能性がある。見るからに子供なのだから仕方がない。
そのことに気付いたのか、カンセルも問いかける。


「このくらいの紅い綺麗な玉、知らないか?」

「………」


カンセルがマテリアの大きさを親指と人差し指で円を作って形を示すと、クラウドはちらりとオーディーンを見上げた。
マテリアの存在を教えていいのかとオーディーンに聞いているのかと思ったら、オーディーンから殺気が迸った。


「ち、違う! ”そういう”んじゃないんだ!!」


これは確実に悪い意味で受け止められたと慌てて弁解するザックスに、他の三人も真っ青な顔をして必死に頷いている。


「オーディーン」


オーディーンの殺気に気付いたクラウドが、駄目だと諌めている。
次の瞬間、殺気が消えた。やはりクラウドの言うことを聞いている。そのことに気付いた四人は、驚愕しながらも目の前の現実に納得するしかなかった。


「やっぱり、クラウドが使役しているのか」

「召還獣の持続というか、戦闘以外でいうことを聞いてくれるなんて聞いたことないぞ……」

「ってか、オーディーンってほんとにいたのか……」


自分達を助けてくれたのはクラウドとオーディーンだということが、ザックス以外の面々も分かったようだった。
何か考え込んでいたザックスは、意を決してクラウドに聞いた。


「なあ、クラウド。ここ最近、オーディーンと一緒にニブル山に登ってたか? その時、誰かに会わなかったか?」

「山? 山にはいつもいるよ。……少し前に、おじちゃん達を助けたけど」

「……それか」


もしかしたら、そこからタークスに噂がいったのかもしれない。
子供の容姿が記載されていなかったのは、噂話の真相をソルジャー達に確かめさせたかったのだろうか?


「ザックス、やっぱりこの子……」

「タークスに確認しないと何とも言えないけど、多分クラウドで確実だと思う。オーディーンが目的なのか、クラウドのスカウトが目的か……」

「お兄ちゃん達、オーディーンに用があるの?」

「うーん、違うかな? 多分、俺達はクラウドを探してたんだと思うんだ」

「オレ……?」


知り合いでもない人が、何故自分を探しているのか分からないという顔をしていた。
その事に苦笑しながら、ザックスは説明する。


「多分、クラウドが前に助けたおっさんから、俺の会社に連絡がいって、クラウドにお礼がしたかったから探してた……とかかなぁ?」


最後は確実に違うだろうが、とりあえず当たり障りなく適当な事を言ってみた。
タークスは調査課だ。調査とスカウトが主な仕事ということは、タークスに所属している赤毛に聞いている。違うとしても事の経緯を報告書にまとめれば、確実にクラウドを欲しがるだろう。


「お礼……?」

「ん?」


ザックスの適当に言った言葉を復唱したクラウドの様子が、どうもおかしい。
何だか心外というか、機嫌悪そうに見える。どうしたというのだろうか。


「……お兄ちゃんはオレを探してたの? ドラゴンじゃないの?」

「えっ?」

「前に助けたおじちゃん達は、ドラゴンの卵を盗もうとしたよ。だから殺されかけたんだ」


その容姿に似つかわしくない言葉を放つ子供に、ザックスたちは目が点になる。


「お兄ちゃん達、ドラゴンに遭ってるよね。本当にオレを探してたの?」


先ほどまで穏やかに見えていたクラウドの目線が、獣の様に鋭くなり此方を睨んでいた。そしてクラウドの様子に連動するかのように、隣に控えていたオーディーンの殺気も復活する。
しかし、自分達はドラゴンの情報を教えられていなかった為に全滅しかけたのだ。
青くなりながらザックスは慌ててドラゴンがいた事など知らなかったと伝えるが、クラウドはそれだけでは信じていないようだった。


「俺達、最初はニブル山に迷い込んだ子供を捜す手伝いだと思ってたんだ。だからくまなく山を捜索してたんだよ。だからドラゴンがいるなんて全然知らずにいた。ドラゴンがいるって知ってたら、俺達よりもっと強い奴らが駆り出されるし!」

「まて、ドラゴンの卵を盗もうとしただと? その助けたおっさん共は密猟者か?」

「みつ、りょう?」

「動物とか沢山殺して、角とか毛皮とか卵を盗んで売る人達だよ。その日、生きる分とかの狩りじゃなくて、無駄に沢山殺して生態系を壊すんだ」


難しい言葉になると流石に分からないようだが、カンセルの説明に、なんとなく意味はわかったらしい。
人里近い山にドラゴンが住み着いていたなんて、村人達は知っていたのだろうか?
だったら何故最初に教えてくれなかったのだろう。その疑問が顔に出ていたのかはわからないが、クラウドがその謎を教えてくれる。


「……村のみんなは、ドラゴンが住み着いてるなんて知らない。ここ最近なんだ。あのドラゴンが来たの」

「そうなのか?」

「オレ、ニブル山よくいるから。なんでドラゴンがここに来たんだろうって思ったら、そのドラゴン傷だらけだったんだ。多分、どこからか逃げてきたんだと思う……」

「……」

「よく見たら、卵抱えてたんだ。だから、遠くから回復してあげて……」

「”回復してあげて”?」


クラウドの説明の中で、有り得ないことを聞いた気がすると、カンセルが思わず復唱してしまう。それに気付いたザックスが、そういえばクラウドがケアルガを使っていたのを思い出した。


「あ。クラウドは魔法も使えたな」

「えええええ!!?」

「召還獣扱える位だから魔法も使えるだろうけど……マジか……」


ショックだといわんばかりの他のメンバーは、凝視するようにクラウドを見てしまう。
それに居心地の悪さを感じたのか、クラウドは途端に黙ってしまった。


「まてお前ら、クラウドの話が途中だろ! そんなクラウドをまじまじ見てんじゃねーよ。減るだろ!」

「減るのか!?」

「あ、言葉が減るのか。ごめんな」


ザックスが諌めたと思ったらこれだ。上手い! なんていうエッサイの笑いにクラウドは吃驚したのか、自分達を睨んでいたのも忘れて、きょとんとした。
カンセルはそんな周囲に呆れたのか、ため息を吐いている。
どうも彼らのいつもの調子が戻ってきたらしい。そんな彼らに押されながら、クラウドはたどたどしくも説明を再開した。


「……おじちゃん達が殺されたら、村のみんなにドラゴンがいるのがバレて殺されるって思って助けたんだ……。でも、”みつりょうしゃ”だったのか……」

「クラウド、その考えは当たっているぞ。助けて間違いはなかった」

「……ほんと?」

「ドラゴンがいるって騒がれたら、俺らより強い奴が来てたからな。助けてくれたクラウドの事を言ったのは、多分密猟者だっていうのがバレたら逮捕されるからだろう。現に俺達はクラウドのことしか知らなかったし」

「むしろ、こんなに人里近い所にドラゴンは来ないんだよ。相当追い詰められてたな……。ドラゴンが傷だらけだったっていうし、そいつらドラゴンを追ってきたんじゃないか?」

「ああ。しかも卵を盗むとか、親が暴れて当然だろう。繁殖期間中は、絶対攻撃なんてしないぞ。しかも人里が近いなら尚更だ。被害が出たら甚大じゃない。だが、クラウドの存在を持ちかけて神羅に調査させた所をみると、密猟者達はあわよくばドラゴンを……と思ってたかもしれないな」

「……お兄ちゃん達は、ほんとにドラゴンの卵が欲しいんじゃないの?」

「違う違う。むしろ俺はクラウドと友達になりたいかなー」


いきなりのザックスの言葉に、えっ? と言葉を失うクラウドがいた。いや、言葉を失ったのは他の三人も一緒だった。


「お前、また……」

「ザッ君、ほんと欲望に忠実だね。いつものことだけど!」

「えー? だって、タークスがクラウド探してんだぜ? 絶対スカウト目的だろ? だったら俺達の後輩になるかもしんねーじゃん!」

「……お前はどこまで妄想が飛躍してんだ?」

「俺としては、後輩になる前に友達になりたいの! 後輩にならなくても友達になりたいの!! だって超すげーじゃん!! こんな召還獣呼べて魔法も凄くてさ!!」

「あー、その前にクラウドは俺らの命の恩人なんだぞ」


カンセルがザックスを嗜めると、分かってるよ! と噛み付く。
ザックスは師である1st達から、子犬とあだ名を付けられているということを知らない。
だが、そんなあだ名を付けられてしまうほどに人懐っこい子犬に見えてしまうのは仕方ないだろう。
今まさにクラウドに興味津々なザックスには、見えない尻尾がはち切れんばかり振られているように見えるからだ。


「クラウド、どうかな? 俺と友達になってくんねぇ? 嫌?」


ザックスはクラウドの目線に合わせてお願いするどころか、むしろもっとしゃがんで上目遣いは忘れない。そしてお願い! と手を合わせている。
そんなザックスに吃驚したのか、クラウドは真っ赤になっていた。

お? 好感触? と思ったら、


「と、ともだちなんて……きょうみないね!!」


真っ赤になってオーディーンの後ろに隠れるクラウドがいた。


そして振られたとわかったザックスが、ずーんと効果音がしそうなほどに落ち込み、他の三人が爆笑したのだった。







違う世界での校正中の息抜きにこっち書いてたら夢中になってしまってた……。
こっちの続きは、また長くなりそうなので、違う世界での方を更新してから書きます。

拍手有難うございます!!
リアルタイムで書いてるので凄く励まされてます……。;///;

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