ミッドガル中枢にある、神羅ビル49階にあるブリーフィングルームに呼び出された1stソルジャーのセフィロスとアンジールは、ラザード統括から発せられた言葉に耳を疑った。
「ニブルヘイムへ向かったソルジャー2ndからミッション離脱の緊急連絡が入った」
「ニブルヘイムだと!?」
「……お前の子犬か?」
ニブルヘイムにはアンジールの弟子であるザックスを中心とした2ndソルジャー四名が向かっていた筈だ。この四名はアンジール部隊の者達である。
ニブルヘイムには世界屈指の凶悪モンスターがいることで有名だ。そこでの任務での緊急離脱という事は、状況的にかなりヤバイという事であった。
「ザックスたちは無事なのか?」
「四名ともに無事を確認しているが、全員瀕死だそうだ。急遽スキッフで救助に向かうことになっている」
四人が生きているという言葉に、アンジールは全身の力が抜けていくように深いため息を溢した。
しかし、それだけではここにセフィロスがいることの説明がつかない。アンジールの弟子の事ならば、アンジールだけで十分だからだ。
「俺がここにいる理由は?」
「察しが良くて助かるよ、セフィロス。ニブルヘイム魔晄炉近くでドラゴンと遭遇。ドラゴンは繁殖期間中らしい。卵の存在が確認されている。人里近いこともあり、君達二人、排除にニブルヘイムへ向かって欲しい。そして科学部門がドラゴンの卵をサンプルとして持ち帰ってくるようにと」
「……待って欲しい。ザックスは子供の捜索が任務だったはずだが」
「そのことだが……」
ラザードが説明する間もなく、後ろからソルジャーではない声がする。
「その子供に関しての詮索は結構だ」
現れたのはタークスのツォンとシスネだった。タークスがここに来ることなど無に等しい。どういう事態なのかとアンジールはラザードを見て説明を求めた。
「ザックスのお陰で子供の存在が確認できた。彼らはそれで任務達成している」
「ドラゴンの存在は」
「我々タークスが子供を捜す前に、ソルジャーにニブルヘイムのモンスターを少し掃除してもらいたかったのだ。ドラゴンが居たのは想定外だった」
不慮の事故だ、と言われているのが分かる。だが、ソルジャーたるもの、任務に向かえば不慮の事故など当たり前だ。仕方ないといわれてしまえば仕方ない。だが、アンジールはこみ上げる怒りを押さえ込み、ラザードに向き合った。
「任務の件、了解する」
「ああ、俺もだな。了解する」
「セフィロス、アンジール。0200にヘリポートへ。ジュノンへ向かい、そこから船に乗り継いでくれ」
「わかった」
ああ、それから、とラザードが続ける。
「今回の任務にザックス達の救助に一般兵と救助班が同行する。それと、タークスも」
「……子供とやらか」
タークスは世界各地から、ソルジャーのスカウトを行っている。それに見合った子供ということだろうか。
「場合によっては、君達の力が必要になるかもしれない。その時はタークスの指示に従って欲しい」
「……どういうことだ」
「子供の抵抗が激しかったら、君達の力が必要になるということだ」
「”子供”だと聞いたが?」
「その子供のそばで、召還獣”オーディーン”が確認されている。ザックスいわく、この子供が召還しているとのことだ」
「なんだと?」
ソルジャー二人は、己の耳を疑ってしまった。だとすると、相当稀有な存在がニブルヘイムにいることになる。
タークスが出てくるというのも頷けるものだった。
「ザックスがこの子と友達になるんだと息巻いているが、アンジールからターゲットと必要以上に関わるなと忠告しておいてもらえるかい?」
ラザードがにっこり笑いながら放った言葉に、アンジールはあの馬鹿者……と頭を抱えていた。
だがその様子は、最初に比べて、とても安堵していた様子だった。
相変わらずのザックスの様子に、瀕死と聞いていたが無駄な心配だったかもしれないと苦笑する。
だが、瀕死の状態で生きてはいても、満足な治療が行われなければその命は危ない。
任務を請け負ったソルジャー二人とタークスは、急いでヘリポートへと向かった。
逆行の方の校正が帰ってくる前に……と打ち込んでいたので、予定とは違って先にこっちが出ることに。すみません…汗
字数の関係で、此方のブログで何回か上げたら、まとめてピクシブの方へ上げると思います。
なので、ブログの方とピクシブの方では巻数が違いますが、ご了承頂けたら幸いです。
ところで公式で無印召還獣だと「オーディーン」表記なのに、CCだと「オーディン」だから困ってます。流石にこの辺は統一して欲しい(笑)
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