オーディーンは首を振る。何度も説得を試みるが、ドラゴンは頑なにこの場を動いてくれなかった。ドラゴンと直接やり取りができないクラウドは焦っていた。直ぐ傍まであの銀髪の男が迫っているとフギンとムニンが教えてくれた。数刻もしない内に、このままではあの男達に見つかってしまうだろう。
オーディーンとドラゴンのやり取りが終わるのを横で待っていることしかできないもどかしさに、クラウドはどんどんと無力な自分に追い詰められていった。
クラウドは、ただ守りたかっただけなのだ。自分を庇い、目の前で亡くなった両親に何も出来なかった自分が悔しくて、力が欲しいとオーディーンに願った。
傷口を塞ごうと小さな両手を懸命に当てるが、どくどくと溢れ出る血を止めることはできなかった。
冷たくなっていく大切な人達を、ただ呆然と見守ることしかできなかった。
今だからこそ分かる。力の有無の差というものが。あの時の自分に今の力が少しでもあれば、きっと助けられたかもしれないとクラウドは幾度と後悔した。もう、あんな思いはしたくない。
ある日、ニブル山に今まで感じたことの無い気配を感じた。なにやら異物が紛れ込んでいる様な感覚を覚えたのだ。オーディーンと共にその場に駆けつけると、焼け焦げた人達が地面に転がっていた。そして、その奥にいる初めて目にするモンスター。
ニブル山にはオーディーンと共に幾度と登ってはいるが、こんなモンスターなど見たことが無い。ドラゴンだとオーディーンが教えてくれた。しかし、そのドラゴンは抱卵中であることに早々に気付く。子が傍に居る動物は警戒して気が荒くなるのは当然だった。身体は傷だらけで、ふらふらと今にも倒れそうだったが、懸命に戦い子を守っていた。
焼け焦げ、うめき声を上げている人達の傍には物凄い数の武器が散らばっていた。地面に転がっている人間を睨みつけ、ドラゴンは卵を必死に守っていた。この者達に襲われ、どうやらここまで逃げてきたのだろうとオーディーンが教えてくれたが、足元に転がっている人達もまだ息がある。
クラウドにはドラゴンの子を守る姿が、自分を庇った両親の姿と重なって見えた。うめき声を上げ、今にも死にそうな人達に両親の死を重ねた。
クラウドにとって、ただ助けたいという単純な気持ちしかなかったのだ。
クラウドを見下ろしたオーディーンは、やはり首を振る。どうしてだと問い詰めると、オーディーンはクラウドの身長に合わせてしゃがみこみ、クラウドの目線に合わせてドラゴンの卵を指差した。
「……?」
頭の中に響いたオーディーンの声に、クラウドはハッとなってオーディーンを見返す。ドラゴンには動けない理由があったのだ。今、取れる手段は一つだけとなってしまった。
クラウドの足元で蹲っていたゲリとフレキが、ひくりと鼻を鳴らした。ここから下山する道は一つしかないのだが、そちらへ向かって二頭は唸り声を上げだした。上空にいたフギンとムニンもまた、警戒の声を上げている。予想以上に早かった。だが、こうなれば仕方がない。
クラウドもまた、その方向を睨みつけたのだった。
***
相手の位置を確認してこようとするアンジールをセフィロスは無駄だと制した。上空ではカラスが二羽、共に旋回しながら鳴いている。あれだけで自分達の事をオーディーンに知らせている事くらいはわかるだろう。
ならばどうやって接触するかとアンジールが思案しているのを他所に、堂々とセフィロスはドラゴンの元へと足を進めた。
「セ、セフィロス!?」
いつもの事ながらセフィロスの行動には驚かされる。自らが囮りとなるくらい何とも思っていない男だった。むしろ率先して行い、敵がわんさかと自分に寄ってくるのを手っ取り早いと笑いながら倒していく。本人的には、ただ面倒臭がっているだけなのだが、敵からしてみればそれが脅威に見えるのは仕方が無いだろう。セフィロスにはそれが出来るだけの強さを持っていた。
セフィロスは、ひたりとクラウドだけを見つめて笑う。
「ドラゴンを攻撃していない所を見ると、やはり逃げろと催促していたか」
「…………」
睨みつけるクラウドの視線にはお構い無しに、セフィロスは笑いながら続けた。オーディーンやドラゴン、狼達の警戒がこの場に充満している。少しでも動けば戦闘が開始しそうな緊迫したこの状況に、アンジールとその他の者達は言葉を飲み込んでしまった。一発触発の空気の中、セフィロスだけが悠々と言葉を発している。
「俺の言葉の意味は理解しているのだろう? では質問に答えろ。でなければ先ほど忠告したように、返答が無ければ俺はドラゴンを屠る」
「……しつもん?」
「どうやって長時間オーディーンを召還し続けている? 俺が疑問に思っているのは、今はそれだけだ」
セフィロスの言葉にクラウドは眉を寄せ、しょうかん……? と謎の言葉だと言わんばかりの顔をした。これにセフィロスは微かに眉を寄せる。そういえばザックスは、この子供はマテリアも召還獣も理解していなかったと言っていた。ということは、召還獣である筈のオーディーンは、"召還されていない"という可能性があることが浮上する。
ただ理解していないだけで実行しているというよりも、この子供はオーディーンを召還していない可能性がある事に今になって気付かされた。
考えてみれば魔力が高くて強力な魔法が使えたとしても、長時間に及ぶ召還に子供の魔力が耐えられるはずが無いのは当たり前だ。
子供の余りの逸脱した状況に慣れてしまい、すっかり失念していた。
セフィロスの質問に答えを出したのはオーディーンの方だった。
クラウドを庇って後方に下げさせ、オーディーンは大人一人分あるような大型の剣を具現化させ、その切っ先をセフィロスに向けた。
「オーディーン! それはダメだ!!」
慌てたクラウドがオーディーンに縋って必死に止める。何の事だとアンジールやザックス達は訝しげな顔をした。クラウドの必死な様子に、オーディーンの甲冑からうめき声の様な声が聞こえてきたと思った瞬間、その剣が槍へと姿を変えた。
「"グングニルの槍"か?」
どこまでも御伽噺の通りだな、とセフィロスは笑う。だがセフィロスの目線は、オーディーンがセフィロスに殺気を向けようと依然クラウドを捕らえたまま離さない。
その事に気付いたらしく、クラウドはその顔に怯えを滲ませ始めた。この銀髪の男は"強い奴"だとザックスが言っていた。ドラゴンを目的としていた筈なのに、ドラゴンには目もくれない。オーディーンの殺気にすら余裕を滲ませている。
この男は言っていた。"質問に答えなければドラゴンを屠る"と。何故、自分に質問をするのか。
男の目的は、ドラゴンではない……?
「……オレ?」
何かに気付いたクラウドのか細い呟きが聞こえたようだ。
ようやく気付いたのかといわんばかりに、セフィロスがニヤリと笑った。
セフィロスが変態化しはじめました。ヮ-ィ
Gバイクたのしーです!! ただ問題があるとすれば報酬のルーレット方式でしょう。こんちくしょうめが。
ルーレットのタイミングを覚えようにも、タップして止まる時間がランダムでほんっと運任せ。このやろー。金くれ、金。もしくは錫!! と念じながらほぼカスです。ぐぎぎ。
ローソン梯子してもポッキー一個しか手に入りませんでした。運よく最後の一個でした。我が家の身近な店舗はお菓子を入荷すらしていませんでした。涙
だけどGバイクのクラウドの声に萌えまくってます……。ああクラウド可愛いよクラウドー。「興味ないね」が超かわいい。くっそー萌える。
先日、愛宕の末社にお参りした後、家に帰って艦これをやっていたら愛宕愛宕愛宕のオンパレードのドロップにパンパカパーンしてました。ものの一時間程度で6艦ドロップ。うっほー
ちょっとブルッたのはここだけの話……。笑
[7回]
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